新築工事現場ルポ
第七回(仮称)朝日リゾートプロジェクト 仕上げ工事その2 各部屋の作業状況
第6回のルポでは、本格的に始まった仕上げ工事の様子をレポートしましたが、今回は2020年8月7日と同年9月11日に現場に伺い、完成間近の仕上げ工事について拝見させていただきましたので、その内容を紹介します。
朝日リゾートプロジェクトの建物の詳細
基本的なことに触れずに来てしまったのですが、(仮称)朝日リゾートプロジェクトの構造・規模をここで紹介します。
構造は鉄筋コンクリート(RC)造となります。規模としましては地上4階建て、延べ面積は893.73㎡(概ね270坪程)の建物となります。
間取りとしては、1LDKや1DK、そして1Kとバリエイションに富んだ総戸数19戸のマンションになります。
外観をみると前回と同じ、足場がかけられ養生シートで覆われていました。
8月7日 屋上の様子
屋上は前回の防水下地が敷かれてむき出しになっていたのですが、今回は防水工事が綺麗に完了していました。
脱気筒などの空気の通り道についても完成していました。
8月7日 外壁の様子
外壁部分は一部を除き、すでに塗装が完了していました。良くみると外壁面は平滑ではなく、凹凸のある塗装になっています。
このような塗装を「ゆず肌仕上げ」といいます。
また、外壁を仕上げる際に「艶」に関しても注意を払う必要があります。所謂『〇部艶(ぶつや)』と言った表現を用います。例えば、艶有り・七部艶(ななぶつや)・五部艶(ごぶつや)・三部艶(さんぶつや)・艶消し(つやけし)と言った表現が主となります。そして、前回紹介したベントキャップは写真の様に取り付けられ、空気の通り道に雨水が入らないようにおおわれています。
こちらも前回紹介したコンクリートの目地部分ですが、シーリング材が充填され、塗装が完了していました。
塗装前のマスキング(養生)作業
塗装が終わっていない外壁面では、窓枠の金属部分(水切り部分)にマスキング(養生)作業が進められていました。テープを貼ることで(養生)、外装の塗料を吹き付けても金属部分に不要な塗料がつかなくなります。必要な個所すべてにマスキング(養生)していくのは、なかなか骨が折れる作業です。
内部の様子
外観を確認した後は、建物の内部に入りました。
キッチンの収納の組み立て作業
3階の1室に入ると、キッチン(流し台)のシンクや収納部分・扉等の組み立て作業が行われていました。 勿論、床には紙の養生シートが敷かれ床に傷がつかないように配慮されていました。キッチン(流し台)に関しても、まずある程度の組み立てを施し、それぞれのパーツを決められた箇所に取り付けて組み上げていきます。
3階の別の部屋では、すでにキッチンが組みあがっていました。
クロス(壁紙)を貼る前の作業
4階に移動し壁紙を貼る前の作業を見せていただきました。 完成した部屋では、石膏ボードの間に白い塗料のようなものが塗られ、平滑になっていました。
石膏ボードを設置すると、継ぎ目に凹ができてしまいます。この継ぎ目にパテを刷り込んで凹をなくして平滑にいきます。下部の写真の様にパテを刷り込み、ヤスリを使い表面の細かい凹凸をなくして完了になります。この作業が上手に行われないと、次工程のクロス(壁紙)を貼る際に凹凸が目立ってしまいます。
次に2階の共用部分の廊下は、左官作業が完了していました。
1階部分の左官作業の様子を見せていただきました。生コンクリートを敷き詰め、中塗コテで平らにしていきます。ある程度平らにしたら板を使って調整をしていきながら、全体を平ら(水平)に整えていきます。
エントランスの仕上げ作業
エントランスも作業が進んでいます。宅配ボックス・集合郵便受け、そして正面には集合玄関機(オートロック)など着々と取り付けられていました。
折り上げ天井も形を表していました。
9月11日 足場が外され外観がお披露目されました。
9月11日の現場状況についてお知らせします。足場も外され建物の形がはっきりしました。80%ほどの完成だそうです。
建物の2階以上は白い塗装を施され、正面1階から2階部分には大理石で装飾をされています。南国を思わせる外観となっています。
現在は、入り口部分やエントランスの床に敷かれるタイル状の大理石を切断する作業をしていました。作業内容は、サンダーを用いて大理石を切断していきますが、この時に発生する粉塵を集塵機で吸い取りながら作業を進めていました。
この集塵機は、用途によって様々な大きさのものがあります。木材や金属の加工、そして今回のような石を裁断する作業では必ずと言っていいほど粉塵が発生します。
その時に、現場を粉まみれにして汚さないということと、呼吸で吸い込んで体に悪影響を及ぼさないようにすることなどの理由から必ず用いられています。
裁断した大理石は、所定の場所にならべ設置されます。
大理石の下には砂を敷き詰め、平らに整えたら裁断した大理石を並べていきます。
大理石を並べ、ハンマーでたたきながら設置具合を確認・調整をしていきます。
最後に隙間部分にモルタルを流し込み整えられたら、大理石の表面をきれいに洗浄し作業は完了します。
9月11日 室内の状況
室内は各階ともにほぼ作業は完了している状況でした。
地鎮祭から始まり、根伐工事や基礎コンクリートの打設作業と拝見させて頂きましたが、たくさんの人が係わり大きな建物を建てるという作業に感慨深いものを感じました。
ベランダ作業
今回作業が進められていたのは、ベランダ部分の隔て板や物干金具の取り付けです。
ベランダの隔て板は、左右5か所をネジ止めします。まっすぐ取り付けができているか必ず水準器を使い確認しながら作業をしていたのが印象的でした。
物干し金具の取り付けは、先ずは受け金物を設置します。その後にアームとなる部分を設置しますがレール上になっているのではめ込みます。上下にスライドさせることができるので、お好みの高さで物干し竿を設置することができるタイプのようです。
上下の動きやなどを見て設置完了です。
動画で見る『仕上げ作業その2』
いかがでしたでしょうか。
今回は完成間近という所まで作業が進められていました。
約9ケ月の期間で地上4階建て、鉄筋コンクリートのマンションがほぼ完成まで作れるということに驚きました。
さて、いよいよ次回で最終回。
最終確認(検査)前の(仮称)朝日リゾートの様子と施主さんへの建物のお引渡しでどのようなことが行われているのか詳細にお伝えしたいと思います。
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