新築工事現場ルポ
第五回(仮称)朝日リゾートプロジェクト新築工事 ルポ
屋上のコンクリート打設作業と各階の様子
前回から少し時間が空いて2020年6月10日に現場に伺いました。
3月に新型コロナウイルス感染症が全世界に広まり、緊急事態宣言後、建築活動は国や東京都からさまざまな要請を受け、適切なコロナ対策を行いながら、細心の注意を払いつつ作業が進められていました。
すでに屋上まで建物は大枠が完成している状態になっていました。外側には足場が組み立てられ、養生シートが設置されています。
入口のゲート(仮囲い)には建築基準法で定められた確認済証と中間検査に合格している旨の証明が掲示されていました。
足場と養生シートの役割って?
まず、よく耳にする「足場」とは、工事現場などで作業をする際に設けられる仮説の作業床や通路のことを言います。
あくまで仮説ですから、建物等が完成した際には足場は取り払われます。
この足場を設置することで、作業を行う職人さんなどの足場を確保し、移動や荷揚げ、部品を設置する作業ができることになります。
さらに、その足場の周りを囲うように設置されるのが養生シート(メッシュシート)です。
これは、「建物の保護」を目的に設置されますが、さらに粉塵の飛散を防いだり工具や資材の落下を防いだりする役割も果たします。
台風などで強風が吹く場合の足場と養生シートはどうするの?
台風などの猛烈な風が吹く場合は、養生シートが張られていることで、逆に足場倒壊の危険に見舞われることがあります。
外部から侵入した風が内側から外側に養生シートを押して抜けていこうとします。その時に養生シートに強い力がかかり、足場が崩れるといった現象が起きます。
そうならないように、足場は固定し、養生シートは足場に組まれているパイプに固定され、建物を覆う状態を無くして風の通り道を作り強風に耐えられるようにします。
そして、コンクリートポンプ車の後ろにある投入口に生コンクリートが流し込まれ、油圧ポンプでホースを通って打設を行う箇所まで運ばれます。またコンクリートポンプ車のコンクリート投入口には、2枚の羽が設置されていて回転することによって生コンクリートが固まらないように常に攪拌(かくはん)されます。
屋上のコンクリート打設作業
屋上はほぼ配筋工事が完了した状態でした。
前回のレポートと同様に、一面にコンクリートを流し込む作業になりますが、さらに今回は下層階に設置されている壁型枠にコンクリートを充填する作業にもなります。
配筋にコンクリートバイブレーターを使いながらコンクリートを流し、随時平らにしていきます。
壁側の流し込みは、コンクリートバイブレーターを入れながら、断続的にコンクリートを流し込みます。必要に応じて壁の側面にコンクリートが溜まらないように木槌で叩いてコンクリートが流れるようにします。
4階・3階の状況は、壁型枠に支柱を設置してコンクリートが固まるまで補強(サポート)
4階・3階の下層階は壁と天井に型枠を設置し、コンクリートが固まるまで補強します。
ただし、型枠だけではコンクリートの重さに耐えられないため、「鋼管(パイプ)」や「パイプサポート」という器具を使い、天井から床の間に支柱を立てていきます。
イメージ的には、地震対策の「突っ張り棒」と同様の仕組みです。各階の天井や壁にコンクリートを流しきってすべてが固まった状態を確認して初めて外すことができます。
1階・2階部分は配管工事や窓などの設置が進められています
コンクリートが固まった階から型枠を外し、各部屋の内部造作作業が開始されています。
各担当の職人さんが人海戦術でそれぞれの作業を進めます。
この時期を境にして、現場に出入りされる職人さんの顔ぶれが変わってきました。
外部を主体とする職人さんと内部を主体とする職人さんの違いに驚かされます。
室内はまだそれほど工事が進んではいないものの、窓の設置、風呂や台所などの配管設置作業や電気の配線工事がすすめられていました。
配管の動線については建物の各個室から効率よく、水を流す為、最小限の動きで効率よく流すように設計されているそうです。
また、壁にはさまざまな書き込みがしてあり、何をどのように設置するかの目安がかかれているそうです。
動画で見る『屋上のコンクリート打設作業と各階の様子』
いかがでしたでしょうか。
約3か月の間に建物の枠がほぼ完成している状況でした。
この大きさの建物が建てられるスピードがいかに速いかを実感し驚きました。
次回は、作業が進められている各階の部屋の作業をひとつひとつ紹介していこうと思います。
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