小原建設では、新築後のアフターメンテナンスとして、建物お引渡し後1年・2年の一定期間ごとに建物のチェックをしています。小まめな点検や修繕・改修工事は、建物の価値を生み出し、耐久性や美観を保ち、日々の安全で快適な生活を送るうえで、欠かすことの出来ないことと考えています。
建物を新築した後、経年とともに老朽化が進んだり、機能がニーズに合わなくなったら建て替えるという、所謂「スクラップ&ビルド」の時代から、近年では建物を修繕・改修し必要な機能を加えながら末永く使用していくという、「ストック&メンテナンス」の時代に変貌しつつあります。
弊社では建物を個人資産であると考え、また同時に社会資本の一部であると捉え、建物の生涯を通じての「資産価値の維持」と、時代のニーズに応えた「機能の改善」を図りながら、「建物価値の向上」・「建物寿命の長命化」を目指してリフォーム事業に取組んでいます。
性能、機能の低下及び故障などが発生してからの修繕は、多大な時間と費用が必要となるだけでなく、建物の使用に支障をきたすことになります。
異常が発生した時に修繕を行なう「事後保全」に対して、定期的な劣化診断や長期修繕計画により、劣化の兆候を予測して修繕する「予防保全」を行なうことは、建物を末永く使用していくことが出来るだけで無く、建物の生涯にわたる維持管理コストの低減にも繋がって来るものと考えています。
修繕・改修工事の周期に関しては、その建物を取り巻く環境にも多分に左右される場合があります。
交通量の多い幹線道路沿いの建物では、常に微振動を余儀なくされ、低層建物の多い地域では、日影の影響を受けない分、建物自体が太陽からの光や熱等を直接受けることになります。
修繕の周期は自然環境要因や人的環境要因によってまちまちになりますが、大切なことは、「建物に興味をもって時々点検すること」・「早めに対処すること」です。
修繕工事や更新工事を通じて、常に綺麗で健全な建物は、建物の寿命を延ばすと共に、建物を解体するまでにかかる生涯費用を抑えることに繋がると考えています。